外国語の効率的な学習法はあるのか?【TEDのクリス・ロンズデール氏スピーチから考察する】

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目次

外国語を最速で学習できる方法とは?

「外国語を最速で学習したい」

「外国語を効率よく勉強したい」

外国語学習者にとっては、誰もが思う疑問だと思います。

なぜなら、日本の学校で約9年以上かけて学んだ英語は、

ほとんど無駄だった

と思う方が大半だからでしょう。

この無駄な期間を取り返して、

「外国語を早く話せるようになりたい」

「試験に効率よく合格できるようになりたい」

「会社で外国語が使われるので効率よく習得したい」

と考える方に参考になる学習法がTEDのスピーチにありましたので、紹介します。

ノウハウはすでにわかってるし、これができたら誰も苦労しないよ

と考える方もいらっしゃると思いますので、私の経験も踏まえながら

具体的な実践方法もTIPSとして紹介したいと思います。

本記事のテーマ

外国語学習を最速で学習できる方法を紹介【TEDで紹介されたクリス・ロンズデール氏のスピーチを参考】

本記事の信頼性

筆者の母親がアメリカ人×日本人のミックス&英語教師のため、幼少期から英語に浸っていた

⇒大学生の頃ノー勉でTOEIC830点、英検準1級を取得

ほぼフランス語ができない状態でフランス留学

⇒フランスの大学院を卒業・修士号を取得

これらの経験を踏まえた上で、有効だと思う学習法をピックアップしました。

本記事を読むメリット

外国語を学ぶ効率的な方法を具体的なロジックをもって知ることができる

すべての外国語学習者にとって「学び方のヒント」を得られる

学習法を実践するための具体的なツールを知ることができる

クリス・ロンズデール氏とは

・心理学者、言語学者、教育者

・氏自身も中国語を半年でマスターした経験あり

・心理学の訓練や氏個人の経験から外国語学習のプロセスを理論化し、著書「The Third Ear(第3の耳)」を出版

・氏が提唱する外国語の学習法をTEDでスピーチした動画【どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法】

 ⇒ Youtube再生数は累計2,700万回以上

※画面の「設定」ボタンで字幕を英語・日本語両方選択することができます。

外国語学習を心理学からアプローチした点

氏自身が中国語を短期間でマスターした点

Youtube再生数

から定評がある学習法であると判断し、紹介しています。

実際、私も閲覧したところ、自分の経験を踏まえても納得のいく点が多かったので、

みなさんにとっても何かしらヒントになるのではないかと思います。

外国語学習に必要な【前提】

まず、「半年で外国語をマスターする」ということが、

すごくスケールが大きいことのように見えます。

実際半年でマスターできる人なんて、帰国子女とか親がネイティブとか特別な条件が必要なんでしょ?

と思うのも無理はありません。

しかし、ロンズデール氏は大半の方が思っている「2つの誤解」を解消しています。

よくある誤解その1:才能が必要

結論:才能は関係ない

理由:ロンズデール氏の友達のエピソードを紹介。その友達はオランダへ行きオランダ語を学んだが、全く身につかなかった。しかし、ロンズデール氏が提唱した学習法をブラジルに渡り実践したところ、半年でポルトガルを習得できた。

よくある誤解その2:外国で暮らさないと習得できない

結論:外国で暮らす/暮らさないは関係ない

理由:香港在住の西洋人、外国に在住する中国人の例を紹介。10年以上住んでいても在住している国の言葉を話していない人が多く、「環境のいること自体」には意味がないことを示している。

注目すべき点は、よくある誤解のようなマインドがあると、

それ自体が外国語学習の妨げになることも氏は訴えているところです。

Brand-Newなマインドで、外国語学習の方法について見てみれば、

新しい道が開けるのではないかと思います^^

外国語習得に必要な「5つの原則」

① 自分と関係のある部分に集中する

引用:How to learn any language in six months | Chris Lonsdale | TEDxLingnanUniversity – YouTube

ロンズデール氏は、自分自身と関係性がある内容に集中すると、早く身につけることができると提唱しています。

森の中を散策したときを例にあげ、「木のひっかき傷」=「熊」という関連性が繋がったとき、

その意味(木のひっかき傷があると熊が近くにいる)を即座に覚え、記憶することができると言っています。

特に、熊に遭遇するのは生命に関わることなので、

それぐらい逼迫した状況だとすぐ覚えられますよね?

と言っています。

引用:同上

意味・関連性・注意・記憶が繋がったとき、習得は素早くできるのです。

これを、外国語学習にどう当てはめるのでしょうか。

自分自身の目標達成に役立つ情報」として外国語を習得すれば、

関連性を見出し、注意をし、記憶するのです。

つまり、「目標を設定する」ことが本当に大切なのです。

自分の外国語学習を身につける目的が「日常会話を話せるようになりたい」であれば、その情報を取得することに集中する。

試験に合格するためならそれに関連する情報にアクセスすることに集中する。

仕事のためなら、仕事に関連する単語やフレーズを覚えることに集中する。

等々、自分の中で「外国語を取得すること」を自分の目標と関連づけ、それに集中することが大事だと言います。

② 新しい言語をコミュニケーションの「道具」として使う

これに関して、ロンズデール氏は2つのエピソードを紹介しています。

中国語のタイピングの勉強をしていたロンズデール氏のある友達の話です。

夜間学校へ行き、家でさんざん練習しているのにも関わらず全く中国語をタイピングすることができなかったのですが、

会社で緊急事態が発生し、中国語で研修マニュアルを48時間で作らなければならなりませんでした。

その仕事を彼女が請負い、なんと48時間でタイピングができるようになったとのことです。

一つ目の原則「関連性」にも繋がりますが、言葉を「道具」として見事に使いこなせた例になっています。

もう一つ、ロンズデール氏自身のエピソードです。

ロンズデール氏が中国に渡ったばかりのとき、夜行列車で警備員さんと一晩中話をしたことについてです。

当時、氏は全く中国語が話せなかったのですが、警備員さんが身振り手振り話したり、絵を描いたり、

あらゆる手段で伝えてくれたことによって、自然と言わんとしていることが理解し始めたのです。

その2週間後、「周りの言っていることが理解することができた」と驚きを込めて話しています。

これは、単語の意味を勉強しているわけでもなく、その言語をコミュニケーションの「道具」として

ひたすら使っていることに意味があり、それが大事な原則であり、次の原則にもつながると言っています。

③ 意味を「理解」していれば、言語は無意識に身につく

は?当たり前じゃん

と思うかもしれませんが、ここでいう「理解」は、

文法や単語を沢山「覚えている」という「知識の積み重ね」ではありません。

ここでは、スティーブン・クラッシェン氏が提唱している「理解可能なインプット」に基づくものです。

簡単にいうと、「自分のレベルより少し上の【理解できるレベル】のインプット」をすることで身につく手法です。

この研究は30年程度に渡って研究されている分野であり、ある程度定評のあるものです。

我々日本人が学んでいる「単語や文法から外国語を学ぶスタイル」よりはるかに効果があるという

研究結果をロンズデール氏も紹介しています。

興味があれば、「スティーブン・クラッシェン」や

「理解可能なインプット(Comprehensive Input)」

でGoogle検索すれば色々出てくるのでぜひ見てみてください。

④ 外国語学習は「筋トレ」

これは我々日本人にとっても耳が痛い原則です。

どんなに学校で英語の成績が優秀でも、「English Deaf」(英語耳じゃない)では意味がありません。

筋トレと同じように、外国語を「馴染みのある音」と認識するまで聞かなければ

聞こえない⇒理解できない⇒学べないのです。

聞き取れるようになるためには話すことも大事です。

外国語をたくさん話す練習をすると、顔の筋肉痛が発生します。

「それがいい傾向です」とロンズデール氏は言っています。

日本語発音で外国語を話しているのでは意味がありません。

ちゃんと外国語の音と顔の動きを観察して

身につけるまで「筋トレ」していきましょう!

⑤ 外国語を学ぶ「心理状態」

外国語学習を心理的な観点からアプローチするものはあまり見なかったのですが、

すごく納得がいきました。

いやいややっていたり、不安な状態では身につくことができない。

反対に、楽しい、リラックスしている、好奇心やワクワクしている状態だと

早く身につくことができるというものです。

シンプルだけど、一番大事なことかもしれませんね。

どうせ学ぶなら、ワクワクしている状態で学びたいですね。

また、100%理解しようとせず、理解できない部分があっても

気にせず、分かるところに集中することも大事だと

ロンズデール氏は言っています。

1つ1つの単語の意味が完全に理解できないで終始イラついてしまうと、

学習以前の問題になってしまいますからね。

7つの実践と具体例

① たくさん聞く

原則④で伝えた「English Deaf」(英語耳ではない)を克服するためにとても大事です。

大事なのは、ここで理解できるかどうかではなく、

言葉のリズムや、繰り返されるパターンを聞き、目立つ部分に耳を傾けることです。

この作業を毎日繰り返せば・・・自然と覚えてくるイメージがわきますよね^^

② 言葉よりも先に「意味」を理解する

は?言葉もわからないのに、どうやって意味を理解するの?

と意味不明な状態になっている人もいるでしょう。

ここでいう「意味」は、

そう、ボディランゲージです。

人間は我々が思う以上にボディランゲージをしています。

身振り手振りで「意味」が通じることも多いです。

それにより、「意味」から言葉をインプットすることができ、

原則③で話した「理解可能なインプット」につながります。

外国語学習では、ボディランゲージはとても大事であることを頭に入れると

いいですね。

③ 単語を組み合わせる

これはあまり意識していないことなのですが、

ロンズデール氏は、たった10つの動詞、名詞、形容詞を組み合わせるだけで

1000の異なる文章を作ることができると言っています。

ちなみに、日本で学ぶ英単語は、

中学卒業までに2000語前後、

高校卒業までに4000語前後と言われています。

まさに、「宝の持ち腐れ」感がすごいですね。。

赤ちゃんが「ボク」「お風呂」「やだ」と片言で伝えていても、意味が通じます。

通じればいいんです、言葉を組み合わせて楽しみましょう、と言っています。

④ 核の部分(本当に使われるもの)に集中する

どの言語にも「頻繁に使われる言葉」があります。

日本語だってそうですよね。

例えば、英語の場合は、

1000語で85%

3000語で98%

の日常会話をカバーすることができると言われています。

【3000語分かればその言語は話せるようになれる】

と聞くと、言語取得のハードルがぐっと下がると思いませんか?

ロンズデール氏は、超初心者段階で身に着けるべきフレーズをこのように説明しています。

第1週目:単語を理解するための道具となるフレーズ

例)「それはどういいますか?」「わかりません」「もう一度言ってください」「どういう意味ですか」等

第2週目:赤ん坊がコミュニケーションできるような簡単な単語

例)「わたし」「これ」「あなた」「あれ」「あげる」「あつい」等

第3~4週目:「つなぎ言葉」

「だけど」「しかし」「だから」等、論理を繋げる言葉

ここまでくると、「話す」の基本ができるようになります。

⑤ 「言葉の親」を見つける

小さい子どもと親のやり取りを見るとイメージが付きやすいかもしれません。

子どもが母国語を身に着けることができるのは、

子どもが片言で話したとしても、親が理解し、

子どもにわかる簡単な単語や、身振り手振りで話します。

そこで子どもは安心した環境(「理解可能なインプット」ができる状態ですね)

で話すことができ、自信につながります。

ロンズデール氏は、言葉の親の条件として4つ掲げています

  • あなたの言うことを理解しようと努めること
  • あなたの間違いを無理に訂正しないこと
  • あなたが言ったことをどう理解したかフィードバックし、それによりあなたが適切な言い回しが分かるようにすること
  • あなたに分かる単語を使うこと

そんな人見つかるわけないよ~

という方は、5か国語を話せるモデルのクララブランさんが

Tiktokで紹介しているアプリ「HelloTalk」を参考にしてみるといいかもしれません。

クララさんのTikTokの動画はこちら↓

https://vt.tiktok.com/ZSe2Kjgru/

⑥ 表情を真似する

原則④につながる実践です。

顔の筋肉を正しく動かし、外国語の話者に分かる発音ができるようにすることです。

顔を動かすことによる音を聞き取り、

聞こえた音で動かした筋肉を観察し、

発音のフィードバックを繰り返すことが大事だといいます。

こういうときは、好きな動画をYoutubeとかで探して、真似るのがいいのではないかと思います。

⑦ 言葉を「イメージ」と直結するトレーニングをする

 

引用:How to learn any language in six months | Chris Lonsdale | TEDxLingnanUniversity – YouTube

外国語を学習するにおいて、

例えば単語を覚えるとき、日本語の単語と外国語の単語を対応付け、

覚えるまで何度もやる・・ということをしていると思います。

これは非常に非効率であるとロンズデール氏は指摘しています。

ポイントは、知っているものには必ず心の中にある「イメージ」があることです。

この「イメージ」を基点にして、新しい単語を内部のイメージとつなげる訓練をすると

無意識に早く身につくことができるそうです(上図のようなイメージです)。

まとめ&ちょっとしたTIPS

いかがでしたでしょうか。

外国語学習の方法について、よりロジカルな点から知ることができたのではないかと思います。

こんなノウハウはもう知ってるよ

これができたら苦労しないよ

というお声もあると思います。

私が実際に外国語学習を経験した中で、ロンズデール氏のスピーチですごく共感したのは

実践③の「単語を組み合わせる」のは本当に大事だということです。

外国語学習は目的ありきで学習するのはもちろんのことですが、

日常会話は、ロンズデール氏の言うとおり、本当に限られた単語しか使われていません。

例えば、rain「雨」とcheck「確かめる」を足し合わせると

rain check「またの機会にね」(リスケをするときのネイティブ表現)

という日常会話に早変わりします。

外国語は、シンプルなフレーズを組み合わせた日常会話であふれています。

なので、色んな参考書を買いあさるよりも、「その国で使われるフレーズ」をそのまま身に着ける

という勉強スタイルをやっています。

筆者が参考にしているサイトはこちらです!

英語は「YOSHIのネイティブフレーズ

フランス語は「学校へ行かずにフランス語!

本当にそのまま出てくるのでかなり役立っています。

会話をさくっと身につけたいという方はぜひ参考にしてみてください。

また、TED自体が外国語を学ぶ上でとても使えるツールであると思います。

アメリカに在住している芸術系大学院生のSaki Kawamuraさんが

英語学習におけるTEDの使い方を分かりやすく解説されているので

こちらを見てみてください。

最後に、投資家(今はそうなのかな)で海外在住歴10年以上のマナブさんが

英語学習に関してツイートされている内容が地味に共感したので、シェアします。

(私もフランス留学したときに、「話せないと非常に困る状況」だったので、早く身についたのかなと思います)

それでは、みなさんの外国語学習がより充実したものになりますように!

以下では、ロンズデール氏のスピーチのスクリプトと日本語訳を書きましたので、ご参考まで。

【参考】スピーチのスクリプト&日本語訳

Transcript of How to learn any language in six months by Chris Lonsdale

The people in the back, can you hear me clearly?

後ろの方の人、ちゃんと聞こえますか?

OK, good.

大丈夫ですね

Have you ever held a question in mind for so long

何かの疑問をあまりにも長く抱き続けたために

that it becomes part of how you think?

自分の思考パターンや

Maybe even part of who you are as a person?

人格の一部のようになってしまった経験はありませんか?

Well I’ve had a question in my mind for many, many years

私は実に長い間ある疑問を抱いてきました

and that is: How can you speed up learning?

それは「どうしたら学習をスピードアップできるか?」

Now, this is an interesting question

興味深い疑問ではありませんか

because if you speed up learning,

なぜなら学習をスピードアップできれば

you can spend less time at school.

学校で学ぶ時間を短縮できます

And if you learn really fast,

そしてさらに早めることができれば

you probably wouldn’t have to go to school at all.

学校に全く行かなくても済むでしょう

Now, when I was young, school was sort of OK but…

私が子どもの頃、学校は嫌いではありませんでしたが

I found quite often that school got in the way of learning

「学校は勉強の邪魔になる」とよく感じていました

so I had this question in mind: How do you learn faster?

だからこう思ったのです「どうやったら早く学べるのか?」

And this began when I was very, very young,

こう思ったのはすごく小さな頃からでした

when I was 11 years old,

11歳の時ですが

I wrote a letter to researchers in the Soviet Union,

ソ連の研究者に手紙を書き

asking about hypnopaedia, this is sleep-learning,

睡眠学習について尋ねたことがありました

where you get a tape recorder, you put it beside your bed

それは枕元にテープレコーダーを置いて

and it turns on in the middle of the night when you’re sleeping,

それを寝ている夜の間再生し続けるのです

and you’re supposed to be learning from this.

それによって学習することができるというものです

A good idea, unfortunately it doesn’t work.

良い発送ですが、うまくいかないと言われています

But, hypnopaedia did open the doors to research in other areas

しかし、睡眠学習が他分野の研究へと扉を開くことになり

and we’ve had incredible discoveries about learning that began with that first question.

そしてあの最初の疑問から始まる学習に関するすごい発見をしました

I went on from there to become passionate about psychology

私はそれ以来心理学に興味を持ち続け

and I have been involved in psychology in many different ways

そしてそれから私は様々な形で心理学に携わってきました

for the rest of my life up until this point.

そして現在に至るわけです

In 1981, I took myself to China

1981年に私は中国に行くことになりました

and I decided that I was going to be native level in Chinese inside two years.

そして「2年以内にネイティブレベルの中国語を身につける」と決心しました

Now, you need to understand that in 1981,

ここで1981年当時のことを理解してほしいのですが、

everybody thought Chinese was really, really difficult

当時は誰もが中国語はとても難しい言語であり

and that a Westerner could study for 10 years or more

西洋人が習得するには10年以上かかり

and never really get very good at it.

そして決してうまく使いこなせないと考えていました

And I also went in with a different idea

私は独自の考えを持っていました

which was: taking all of the conclusions from psychological research up to that point

それは 心理学に関する今までの研究成果を

and applying them to the learning process.

語学学習のプロセスに当てはめられるのではないかということです

What was really cool was that in six months I was fluent in Mandarin Chinese

そうしたらたった半年で中国語を流暢に話せるようになりました

and it took a little bit longer to get up to native.

ネイティブ並みになるにはもう少し時間がかかりましたが

But I looked around and I saw all of these people from different countries

しかし周りを見ると様々な国から来た人たちがみんな

struggling terribly with Chinese,

中国語を学ぶのにひどく苦労していました

I saw Chinese people struggling terribly to learn English and other languages,

中国人が英語や他言語を学ぶのも同様に苦労していました

and so my question got refined down to:

そこで私の疑問はより具体的なものになりました

How can you help a normal adult

どうしたら大人が

learn a new language quickly, easily and effectively?

外国語を早く、簡単にかつ効率的に学べるようになるか?

Now this is a really, really important question in today’s world.

これは今日の世界においてとても重要な課題です

We have massive challenges with environment,

私たちは環境問題の大きな課題があり

we have massive challenges with social dislocation with wars,

戦争による社会的混乱に関する大きな課題もあり

all sorts of things going on

様々な課題であふれています

and if we can’t communicate,

もし私たちが互いに意思疎通ができなければ

we’re really going to have difficulty solving these problems.

こうした問題の解決は困難になります

So we need to be able to speak each other’s languages,

なので互いの言語を話せる必要があるのです

this is really, really important.

これは非常に重要なことなのです

The question then is: How do you do that?

問題は、「どうしたらそれができるのか?」

Well, it’s actually really easy.

それは、実際はとても簡単なものです

You look around for people who can already do it,

それをすでに実現できている人を見たり

you look for situations where it’s already working

それがうまくいっている状況を見つけ

and then you identify the principles and apply them.

その原理を見つけ実践すれば良いのです

It’s called modelling

この手法は「モデリング」と呼ばれます

and I’ve been looking at language learning

そして言語学習について観察するにあたり

and modelling language learning for about 15 to 20 years now.

モデリングによる言語学習を15年~20年ほど研究しました

And my conclusion, my observation from this is

そしてこれらの観察から以下の結論にたどり着きました

that any adult can learn a second language to fluency inside six months.

「どんな大人でも半年で外国語がペラペラになれる」

Now when I say this, most people think

私がこれを言うと、ほとんどの人は

I’m crazy, this is not possible.

「そんなわけない、こいつは頭が変だ」と言うでしょう

So let me remind everybody of the history of human progress,

そこで人類の進歩の歴史を振り返ってみましょう

it’s all about expanding our limits.

それは限界を押し広げていく過程です

In 1950, everybody believed that running one mile in four minutes was impossible,

1950年には、1マイルを4分で走ることは不可能とされていました

and then Roger Bannister did it in 1956

しかしロジャー・バニスターが1956年に達成し

and from there it’s got shorter and shorter.

それ以降、時間はさらに短縮されていきます

100 years ago everybody believed that heavy stuff doesn’t fly.

100年前は重いものは空を飛べないと思われていました

Except it does and we all know this.

しかし今はそうでないことはみんな知っています

How does heavy stuff fly?

どうしたら重いものは飛べるのか?

We reorganise the material using principles

自然観察から得られた原理を使って

that we have learned from observing nature,

様々な要素を再構築するのです

birds in this case.

この飛行機のケースでは、鳥がそれにあたります

And today we’ve gone even further…

そして現在では、さらに進化します

We’ve gone even further, so you can fly a car.

車も空を飛べるようになるまで進化しました

You can buy one of these for a couple 100.000 US dollars.

この空飛ぶ車を約20万ドル程度で購入できます

We now have cars in the world that fly.

今や車が空を飛ぶ時代なのです

And there’s a different way to fly which we’ve learned from squirrels.

また、ムササビに習って空を飛ぶ方法もあります

So all you need to do is copy what a flying squirrel does,

ムササビの飛び方を真似ればいいのです

build a suit called a wing suit and off you go, you can fly like a squirrel.

ウィング・スーツを着ればムササビのように飛べるのです

Now most people, a lot of people, I wouldn’t say everybody

ところで、多くの人は、みんなとはいいませんが

but a lot of people think they can’t draw.

多くの人が自分は絵が描けないと思っています

However there are some key principles, five principles, that you can apply

しかし、絵を描くための5つの原則を実践することにより

to learning to draw and you can actually learn to draw in five days.

絵は5日で描けるようになります

So, if you draw like this, you learn these principles for five days

はじめはこんな絵を描いていた人も、5日でその原則を学ぶと

and apply them and after five days you can draw something like this.

5日後にはここまで上達しています

Now I know this is true because that was my first drawing

これは本当の話ですよ、なぜなら私の最初の絵はこんな感じでしたが

and after five days of applying these principles that was what I was able to do.

5日間原則を学んで描いた絵はここまで上達したからです

And I looked at this and I went:

この絵を見たとき、私はこう思いました

“Wow, so that’s how I look like when I’m concentrating so intensely

「うわ、頭が爆発しそうに集中しているとき

that my brain is exploding.”

自分はこんな顔をしているんだ」と

So, anybody can learn to draw in five days

誰でも5日で絵が描けるようになります

and in the same way, with the same logic,

そして同様の方法で、同様の理屈で

anybody can learn a second language in six months.

誰でも半年で外国語を習得することができます

How? There are five principles and seven actions.

どうやって?それが、「5つの原則と7つの実践」です

There may be a few more but these are absolutely core.

他にも多少あるでしょうが、これが基本の核です

And before I get into those I just want to talk about two myths,

それを説明する前に、よくある誤解、

I want to dispel two myths.

2つの誤解を晴らしたいと思います

The first is that you need talent.

まず最初の誤解は、才能が必要であるということです

Let me tell you about Zoe.

ゾーイの話をしましょう

Zoe came from Australia, went to Holland, was trying to learn Dutch,

オーストラリアから来たゾーイは、オランダでオランダ語を学びましたが

struggling extremely, extremely… a great deal

言葉の習得にものすごく苦労していました

and finally people were saying: “You’re completely useless,”

そして最終的に周りの人は「君には無理だよ」と言いました

“you’re not talented,” “give up,” “you’re a waste of time”

「才能がないんだ」「諦めろ」「時間の無駄だ」と言う始末した

and she was very, very depressed.

彼女はひどくひどく落ち込みました

And then she came across these five principles,

しかしその後彼女はこの5つの原則に出会い

she moved to Brazil and she applied them

ブラジルに渡り、それを実践しました

and in six months she was fluent in Portuguese,

すると半年でポルトガル語を習得できたのです

so talent doesn’t matter.

つまり才能は関係ないのです

People also think that immersion in a new country is the way to learn a language.

もう一つの誤解は、その国で暮らさないと習得できないというものです

But look around Hong Kong, look at all the westerners

しかし、香港にいる西洋人をご覧になってください

who’ve been here for 10 years, who don’t speak a word of Chinese.

10年住んでいてもいっこうに中国語が話せていません

Look at all the Chinese living in America, Britain, Australia, Canada

アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダにいる中国人はどうでしょう

have been there 10, 20 years and they don’t speak any English.

同様に10年から20年住んでいても、英語を話せていません。

Immersion per se does not work.

環境に浸ること自体だけではうまくいかないのです

Why? Because a drowning man cannot learn to swim.

なぜ?それは溺れている人は泳ぎ方を学ぶことができません

When you don’t speak a language, you’re like a baby.

外国語を話せないのは、言葉を話せない赤ん坊と同じです

And if you drop yourself into a context

あなたがもし自分自身が赤ん坊だとして

which is all adults talking about stuff over your head, you won’t learn.

大人の難しい話ばかり聞いているとそこから学ぶことはできない

So, what are the five principles that you need to pay attention to?

さて、心掛けるべき5つの原則とは?

First: the four words,

一つ目は、この4つの単語です

attention, meaning, relevance and memory,

注意力・意味・関連性・そして記憶

and these interconnect in very, very important ways.

これら4つの要素は密接かつ重要な関係にあります

Especially when you’re talking about learning.

学習においては特に重要になります

Come with me on a journey through a forest.

森でハイキングをしていると想像してください

You go on a walk through a forest

森の中を散策していると

and you see something like this… Little marks on a tree,

こんなものを目にします…木にある小さなしるしです

maybe you pay attention, maybe you don’t.

もしかしたらこれに注意を払わないかもしれません

You go another 50 metres and you see this…

もう50メートル進むと何か大きな足跡があります

You should be paying attention.

これには注意を払うべきでしょう

Another 50 metres, if you haven’t been paying attention, you see this…

もし注意を払わずさらに50メートル進むと

And at this point, you’re paying attention.

こうなると、全力で注意を払うことでしょう

And you’ve just learned that this… is important,

あなたはこの重要なことを学びました

it’s relevant because it means this,

木の傷と熊は自分の命に関連しているということです

and anything that is related, any information related to your survival

どんな情報でも自分の生命に関わるなら

is stuff that you’re going to pay attention to

この関係性があなたに注意を払い

and therefore you’re going to remember it.

記憶にも残るのです

If it’s related to your personal goals,

同様に自分の目標達成に役立つ情報なら

then you’re going to pay attention to it.

注意を払うでしょうし

If it’s relevant, you’re going to remember it.

自分の目標と関連性があるならば記憶に残るのです

So, the first rule, first principle for learning a language

これが外国語を習得するための第1の原則です

is focus on language content that is relevant to you.

自分の関わりがある部分に集中することです

Which brings us to tools.

これは次の原則である道具にも関連します

We master tools by using tools and we learn tools the fastest

道具というのは使うことによって学ぶものであり

when they are relevant to us.

その道具が必要な道具であれば早く習得できます

So let me share a story.

一つ事例を紹介しましょう

A keyboard is a tool.

キーボードも道具の一種です

Typing Chinese a certain way, there are methods for this. That’s a tool.

中国語をタイピングする特殊な方法がこちらの通りで、これが道具です

I had a colleague many years ago

昔のことですが、同僚がこれを学ぼうと

who went to night school; Tuesday night, Thursday night,

火曜と木曜に夜間学校に行き

two hours each time, practicing at home,

そこで2時間学び、さらに家でも練習していました

she spent nine months, and she did not learn to type Chinese.

しかし9か月たっても彼女は中国語が打てませんでした

And one night we had a crisis.

そしてある夜、ある問題がおきました

We had 48 hours to deliver a training manual in Chinese.

48時間で中国語の研修マニュアルを作らなければならなくなりました

And she got the job, and I can guarantee you

彼女がその仕事を託され、そしてこれは本当の話ですが

in 48 hours, she learned to type Chinese

彼女はその48時間で中国語が打てるようになりました

because it was relevant, it was meaningful, it was important,

なぜなら彼女との関連性や学ぶ意味、そして重要性があったからです

she was using a tool to create value.

彼女は価値を生み出すために道具を使ったからです

So the second principle for learning a language is to use your language

そして、外国語取得の第2の原則は

as a tool to communicate right from day one.

その言語を最初からコミュニケーションの道具として使うことです

As a kid does.

子どもがするように

When I first arrived in China, I didn’t speak a word of Chinese,

私が初めて中国に来た時、中国語は全くできませんでした

and on my second week, I got to take a train ride overnight.

到着して2週目に夜行列車に乗ることになったのですが

I spent eight hours sitting in the dining car

食堂車で8時間にわたって

talking to one of the guards on the train,

警備員とおしゃべりをしていました

he took an interest in me for some reason,

どういうわけか私に興味を持ってくれたみたいです

and we just chatted all night in Chinese

そして一晩中中国語で話していたのですが

and he was drawing pictures and making movements with his hands

彼は絵を描いたり身振り手振りをしてくれたり

and facial expressions and piece by piece by piece

顔の表情を使って説明してくれたので、私は徐々に

I understood more and more.

理解できるようになりました

But what was really cool, was two weeks later,

その2週間後に素晴らしいことが起きました

when people were talking Chinese around me,

私の周りで中国語が話されていた時、

I was understanding some of this

部分的に理解できたのです

and I hadn’t even made any effort to learn that.

中国語を学ぶ努力すらしていなかったのに

What had happened, I’d absorbed it that night on the train,

私に起こったことは、あの夜の電車で中国語を吸収していたのです

which brings us to the third principle.

このことが第3の原則につながることになります

When you first understand the message,

伝達内容を前もって理解していれば

then you will acquire the language unconsciously.

言語は無意識のうちに身につくということです

And this is really, really well documented now,

このことに関しては多くの報告があります

it’s something called comprehensible input.

これは「理解可能なインプット」と呼ばれています

There’s 20 or 30 years of research on this,

これは20年~30年に渡って研究されているものです

Stephen Krashen, a leader in the field,

先駆者のスティーブン・クラッシェンは

has published all sorts of these different studies

関連する様々な研究成果を発表していますが

and this is just from one of them.

この図もその1つです

The purple bars show the scores on different tests for language.

この棒グラフは様々な外国語テストの点数を表しています

The purple people were people who had learned by grammar and formal study,

紫の棒は文法を中心に習ったグループの成績を示し

the green ones are the ones who learned by comprehensible input.

緑の棒は「理解可能なインプット」による学習をしたグループの成績です

So, comprehension works. Comprehension is key

つまり「理解をする」ことが言語習得の鍵になるのです

and language learning is not about accumulating lots of knowledge.

そして外国語学習というのは、知識の蓄積とは違います

In many, many ways it’s about physiological training.

多くの点で外国語学習は肉体的トレーニングに近いのです(第4の原則)

A woman I know from Taiwan did great in English at school,

私がしっている台湾の女性は、英語の成績が優秀で

she got A grades all the way through,

常にAをとっていました

went through college, A grades, went to the US

優秀な成績で大学を卒業し、アメリカに渡りましたが

and found she couldn’t understand what people were saying.

彼女は周りの人が話す英語が全く理解できなかったのです

And people started asking her: “Are you deaf?”

周りの人は「耳が聞こえないの?」と彼女に尋ねるほどです

And she was. English deaf.

そうです、彼女にとって「英語が聞こえなかった」のです

Because we have filters in our brain that filter in

なぜなら私たちの脳にはフィルターがあり

the sounds that we are familiar with

なじみのある音だけを通し

and they filter out the sounds of languages that we’re not.

なじみのない音は通さないのです

And if you can’t hear it, you won’t understand it,

言葉が聞こえなければ理解もできず

if you can’t understand it, you’re not going to learn it.

理解できなければ学べもしません

So you actually have to be able to hear these sounds.

音を聞き取ることができなければ始まらないのです

And there are ways to do that but it’s physiological training.

聞き取れるようになる方法は肉体的トレーニングです

Speaking takes muscle.

話すという行為は、筋肉を使います

You’ve got 43 muscles in your face,

顔には43もの筋肉があり

you have to coordinate those in a way

それらを連動させて使うことで

that you make sounds that other people will understand.

他の人が理解できる音声を作り出すのです

If you’ve ever done a new sport for a couple of days,

新しいスポーツを始めて何日目かに

and you know how your body feels? Hurts?

体はどうなりますか?筋肉痛になりますよね

If your face is hurting, you’re doing it right.

外国語学習も同じで、顔が痛くなれば良い方法で学習しています

And the final principle is state. Psycho-physiological state.

最後の原則は外国語を学ぶときは心理状態が重要だということです

If you’re sad, angry, worried, upset, you’re not going to learn. Period.

もし悲しみ、怒り、不安などネガティブな感情があると学べません

If you’re happy, relaxed, in an Alpha brain state, curious,

もし楽しくリラックスし脳からアルファ波がでて好奇心を感じるなら

you’re going to learn really quickly,

素早く学ぶことができるでしょう

and very specifically you need to be tolerant of ambiguity.

そして特に不完全なことに寛容であることが必要です

If you’re one of those people who needs to understand 100 percent

100%理解しないと気が済まないタイプなら

every word you’re hearing, you will go nuts,

外国語を聞けば聞くほど気が狂ってしまうでしょう

because you’ll be incredibly upset all the time, because you’re not perfect.

完璧に理解できないことに終始苛立つことになるからです

If you’re comfortable with getting some, not getting some,

逆に分からないことがあっても気にせず

just paying attention to what you do understand,

分かる部分に注意を傾けることができれば

you’re going to be fine, relaxed, and you’ll be learning quickly.

リラックスして速やかに学べるでしょう

So based on those five principles, what are the seven actions that you take?

次にこれら5つの原則に基づいた7つの実践法を紹介します

Number one: Listen a lot.

1つ目はたくさん聞くことです

I call it brain soaking.

私はこれを「脳を浸せ」と言っているのですが

You put yourself in a context

自分が学習している外国語を

where you’re hearing tons and tons and tons of a language

たくさん聞く環境になる状況に置いてください

and it doesn’t matter if you understand it or not.

ここでは理解できるかどうかは問題ではありません

You’re listening to the rhythms, to patterns that repeat,

言葉のリズムや、繰り返されるパターンや

you’re listening to things that stand out.

聞いていて目立つ部分に耳を傾けます

(Chinese) Pào nǎozi.

(中国語で)「脳の浸水」

(English) So, just soak your brain in this.

その言語に脳を浸すのです

The second action is that you get the meaning first,

2つ目の実践は、意味を最初に知ることです

even before you get the words.

それが言葉を理解することよりも大事です

You go: “Well how do I do that? I don’t know the words!”

あなたは「単語もわからずどうやってやるの?」と思うでしょう

Well, you understand what these different postures mean.

こういった身振りは何を意味するかは分かりますよね

Human communication is body language

人間のコミュニケーションはボディーランゲージです

in many, many ways, so much body language.

多くの部分でたくさんの身振り手振りで行われます

From body language you can understand a lot of communication,

ボディーランゲージからたくさんのことがわかります

therefore, you’re understanding, you’re acquiring through comprehensible input.

それによりあなたが理解し、「理解可能なインプット」から取得できます

And you can also use patterns that you already know.

また、既に知っているパターンを利用することもできます

If you’re a Chinese speaker of Mandarin and Cantonese and you go to Vietnam,

もし標準中国語と広東語ができる人がベトナムに行ったら

you will understand 60 percent of what they say to you in daily conversation,

ベトナム語の日常会話の60%を理解することができます

because Vietnamese is about 30 percent Mandarin, 30 percent Cantonese.

なぜならベトナム語の3割は標準中国語で3割は広東語だからです

The third action: Start mixing.

3番目の実践は、単語を組み合わせることです

You probably have never thought of this

考えたことがないかもしれませんが

but if you’ve got 10 verbs, 10 nouns and 10 adjectives,

動詞10個、名詞10個、形容詞10個を組み合わせるだけで

you can say 1000 different things.

1000の異なる文章を作ることができます

Language is a creative process.

言語を使うのは、創造的なプロセスを踏むことです

What do babies do? OK, “me”, “bath”, “now”.

赤ん坊はどうしますか?「ぼく」「おふろ」「すぐ」と言います

OK, that’s how they communicate.

そうやって意思伝達をするのです

So start mixing, get creative, have fun with it,

言葉を組み合わせ、創造的になり、楽しみましょう

it doesn’t have to be perfect, just has to work.

完璧でなくても伝われば良いのです

And when you’re doing this, you focus on the core.

そしてそうすることにより、核の部分に集中できます(4つ目の実践)

What does that mean?

どういうことでしょう?

Well, any language is high frequency content.

どの言語にも頻繁に使われる部分があります

In English 1000 words covers 85 percent

英語の場合は、1000語で85%の

of anything you’re ever going to say in daily communication.

日常会話をカバーすることができるのです

3000 words gives you 98 percent

3000語あれば、98%の

of anything you’re going to say in daily conversation.

日常会話をカバーすることができるのです

You got 3000 words, you’re speaking the language.

3000語知っていれば、その言語を話せるのです

The rest is icing on the cake.

残りはお飾りのようなものです

And when you’re just beginning with a new language,

新しい言語を学び始める際は

start with your tool box. Week number one,

道具箱から始めましょう、1週目は

in your new language you say things like:

このような言い回しを覚えましょう

“How do you say that?” “I don’t understand,”

「それはどういいますか」「分かりません」

“repeat that please,” “what does that mean?”

「もう一度言ってください」「どういう意味ですか」

all in your target language.

学ぶ言語でそれをすべて言えるようにします

You’re using it as a tool, making it useful to you,

それらを道具として使い、あなたに役立てます

it’s relevant to learn other things about the language.

それは言語に関する他のことを学ぶことに関連があるからです

By week two, you should be saying things like:

2週目にはこんなことを言えるようになりましょう

“me,” “this,” “you,” “that,” “give,” you know, “hot,”

「わたし」「これ」「あなた」「あれ」「あげる」「あつい」

simple pronouns, simple nouns, simple verbs, simple adjectives,

簡単な名詞、代名詞、動詞、形容詞を使って

communicating like a baby.

赤ん坊のようにコミュニケーションをします

And by the third or fourth week, you’re getting into “glue words.”

そして3~4週目には「つなぎ言葉」を習得します

“Although,” “but,” “therefore,” these are logical transformers

「だけど」「しかし」「だから」等、論理を繋げる言葉です

that tie bits of a language together, allowing you to make more complex meaning.

それは言葉を繋げ、より複雑な意味を表せるようになります

At that point you’re talking.

その時点であなたは「話している」といえます

And when you’re doing that, you should get yourself a language parent.

このときは「言葉の親」を見つけると良いでしょう

If you look at how children and parents interact,

子どもと親のやりとりを見れば

you’ll understand what this means.

私の言わんとしていることがわかるでしょう

When a child is speaking, it’ll be using simple words, simple combinations,

小さい子どもが話す時は、簡単な単語の簡単な組み合わせを使います

sometimes quite strange, sometimes very strange pronunciation,

時々文法や発音が変なこともあります

other people from outside the family don’t understand it.

家族以外の人には理解できないと思われるでしょう

But the parents do.

しかし親は理解しています

And so the kid has a safe environment, gets confidence.

だから子どもは安心した環境で話し、自信を持つのです

The parents talk to the children with body language

親は身振り手振りを使い

and with simple language they know the child understands.

子どもに分かる簡単な言葉で話します

So you have a comprehensible input environment that’s safe,

それにより「理解可能なインプット」のある安心した環境に身を置けます

we know it works;

この方法はうまくいくことはみな知っています

otherwise none of you would speak your mother tongue.

でなければ、誰も母国語を身に着けることができないでしょう

So you get yourself a language parent,

「言葉の親」となる人は

who’s somebody interested in you as a person

あなた個人に関心があり

who will communicate with you essentially as an equal,

対等な立場で接することができ

but pay attention to help you understand the message.

あなたが理解できるよう気を遣ってくれるような人です

There are four rules of a language parent.

「言葉の親」の条件は4つあります

Spouses are not very good at this, OK?

配偶者はあまり適格とはいえません

But the four rules are,

これらの4つの条件は

first of all, they will work hard to understand what you mean

1つ目はあなたの言うことを理解しようと努めること

even when you’re way off beat.

言うことがどんなに変で的外れなことであってもです

Secondly, they will never correct your mistakes.

2つ目はあなたの間違いを無理に訂正しないことです

Thirdly, they will feed back their understanding of what you are saying

3つ目はあなたが言ったことをどう理解したかフィードバックでき

so that you can respond appropriately and get that feedback

それによりあなたが適切な言い方がわかるようにすることです

and then they will use words that you know.

そして第4にあなたに分かる単語を使うことです。

The sixth thing you have to do, is copy the face.

6つ目に実践することは顔を真似することです

You got to get the muscles working right,

顔の筋肉を正しく動かす必要があります

so you can sound in a way that people will understand you.

それにより外国語の話者に分かる発音ができるようになります

There’s a couple of things you do.

ここでいくつか心掛けることがあります

One is that you hear how it feels, and feel how it sounds

1つは顔の動きで発した音を聞き、聞こえた音で動いた顔の感覚を意識します

which means you have a feedback loop operating in your face,

これにより顔を使った発音のフィードバックを繰り返すことができます

but ideally if you can look at a native speaker

理想はネイティブ話者を見る機会があったら

and just observe how they use their face,

彼らの顔の動きを観察してみてください

let your unconscious mind absorb the rules,

その観察により無意識にルールを吸収できるようになれば

then you’re going to be able to pick it up.

自然に使えるようになるのです

And if you can’t get a native speaker to look at, you can use stuff like this…

もしネイティブが身近にいなければ、こんなものも使えます

(Female voice) Sing, song, king, stung, hung.

※女性が類似語を発音するビデオを見せています

(Chris Lonsdale) And the final idea here, the final action you need to take

そして取り組むべき7番目の実践は

is something that I call “direct connect”.

私が「直結」と呼んでいるものです

What does this mean? Well most people learning a second language

どういう意味でしょう?外国語学習者のほとんどは

sort of take the mother tongue words and the target words and go over them

母国語の単語と外国語の単語を対応付け

again and again in their mind to try and remember them. Really inefficient.

記憶するまで繰り返し覚えるという非常に非効率な学び方をしています

What you need to do is realise that

すべきことは、知っているものすべてに

everything you know is an image inside your mind, it’s feelings,

心の中にあるイメージがあることに気づくことです

if you talk about fire, you can smell the smoke,

例えば「火」について話す時、煙の臭いがし、

you can hear the crackling, you can see the flames,

パチパチという音が聞こえ、炎が見えるでしょう

so what you do, is you go into that imagery and all of that memory

何をするか、それはイメージやそれに関する記憶から入り

and you come out with another pathway. So I call it “same box, different path”.

別の経路から出ていくのです。これを「同じ箱 別の道」と私は呼びます

You come out of that pathway and you build it over time,

この経路は時間をかけて形成されます

you become more and more skilled at just connecting the new sounds

このようなスキルがどんどんできるようになります:新しい単語を

to those images that you already have, into that internal representation.

元からある自分の内部イメージに関連づけることができるのです

And over time you even become naturally good at that process,

何度も繰り返すうちにこの作業に上達し

that becomes unconscious.

無意識にできるようになります

So, there are five principles that you need to work with, seven actions,

さて、以上が外国語を習得するための5つの原則、7つの実践でした

if you do any of them, you’re going to improve.

1つやるだけでも皆さんの外国語は上達するでしょう

And remember these are things under your control as the learner.

これらは外国語学習者が自分で自由にできることです

Do them all and you’re going to be fluent in a second language in six months.

全てを実践したら半年で外国語を使いこなせるようになります

Thank you.

ありがとうございました

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