こんにちは。現在2歳と0歳子育て中のKohです。
当ページを閲覧いただきありがとうございます!
2021年11月8日に、無事に第二子を出産いたしました。
(身長53センチ、体重3,688グラムのジャイアントベビーでした。。)
第一子は普通分娩だったのですが、第二子では総合病院にて麻酔分娩をしました。
その結果、ジャイアントベビーだったにも関わらず、
分娩所要時間が約4時間半という、超安産で我が子を迎えることができました。
とても素晴らしいお産になりましたので、出産レポを共有したいと思います。
麻酔分娩(無痛分娩)をしようか迷われている方に少しでも参考になれば幸いです。
※当ページは当方の個人的な意見であることを予めご了承ください。
麻酔分娩(無痛分娩)とは?
私が行った麻酔分娩とは、麻酔を使ってお産に伴う痛みを和らげる方法です。
「無痛分娩」は文字通り「痛みが伴わない分娩」ですが、
痛みが多少あっても全くなくても、麻酔を使って分娩をするので、
私は麻酔分娩の方がより正確な呼び方かなと思い、「麻酔分娩」と呼ばせていただきます。
分娩方法は、計画麻酔分娩といい、予め出産日を決めた上で行う麻酔分娩です。
投与場所は、硬膜外麻酔といって、背骨に小さいカテーテルをプスっと刺し、
背骨あたりにある硬膜外腔へ局所麻酔をしました。
局所麻酔の方法については、ググればすぐ出てくるので調べてみてください。
麻酔分娩を選んだ理由:無理したくないから!
私は一人目では普通分娩でしたが、その出産をきっかけに「二人目は麻酔分娩にしよう」と決めました。
その理由は
・陣痛の痛さのあまり体の色んなところに余分な力を使い、母体の回復があまり進まなかった
・母体の負担により産後うつ手前まで気分の落ち込みが激しく続いた
といった、「母体の負担による産後のダメージ」をもろに食らっていたからなのです。
「無理をしない」が何より大事だと思ったので、
二人目はお産の負担を最小限にしたいと考え、その手段として麻酔分娩を選択しました。
分娩先の選定基準
いざ、麻酔分娩で産むぞ!となっても、思いの他麻酔分娩を実施しているクリニックが多く、
どういう基準で選ぶのか、苦労しました。
夫やかかりつけ医に相談したりするうちに
個人病院にするか、
総合病院にするか
という論点が出ました。
個人病院のメリットは、コロナ禍というのもあり、
・総合病院と比べて人の出入りも少ない=コロナの感染リスクが少なくなる
・産婦人科医でも麻酔の免許を持っているお医者さんが増えている
(=個人病院で麻酔分娩ができる施設が増えている)
という観点もあり、最初は個人のクリニックで出産しようか考えていました。
一方、総合病院で出産するメリットは、主に
・コロナ感染も含め、急な事態が発生したとき同じ場所で対応できる(=たらい回しになるリスクは格段と減る)
・麻酔科医が常駐した状態で出産に臨める
であるとわかりました。
産婦人科医さんが麻酔をするとなると、他のお産に対応しているため適切なタイミングで麻酔が投与できなかった
というリスク等があるというお話を聞いたことがありました。
前回の壮絶な出産を経験し、「いつどんな痛みがくるのかわからない」と痛感したので、
麻酔投与は「タイミングがベスト」
だと考えていました。
また、万が一コロナにり患したとしても、総合病院ならその場で対応できると思っていたので、
・不測の事態に対応できる
・麻酔科医が常駐している
総合病院で出産することにしました。
その後は総合病院の中で比較的近い病院をいくつか絞り込み、
電話での聞き込み&HPのチェックをして
・地理的条件(なるべく近いに越したことはない)
・病院の麻酔分娩の方針(計画分娩か、自然分娩かつ24時間麻酔に対応しているか等)
・処置の具体的な手順(麻酔科医がいつ処置をするか、どのタイミングで麻酔を投与できるか)
・入院の情報(個室があるか、出産後母体回復を優先できる環境か等)
を主な判断基準にして決めました。
※分娩方針:計画分娩か、自然分娩か※
計画分娩について賛否両論もちろんありますが、
私は「分娩日が決まっている」ことで、
心の準備ができたこと、いつ陣痛が始まるかハラハラする気持ちがないことで
精神的な負担がほとんどなかったように思います。
※入院時のサポート:母乳育児推進か、混合育児尊重か※
個人的な意見ですが、母乳育児ごり押しの病院は結構きつい印象がありました。
初産では母乳育児推進だったところでしたが、
それが逆に自分を「母乳で育てなきゃ」と追い込んでしまっていました。
今思うと、授乳の度にスケールで赤ちゃんの体重を測り
その結果で一喜一憂するのは、本当に精神的にきつかったです。
何より、「ミルクでもいいから、とにかく母体を回復させるところ」で入院できるのがいいと思います。
(もちろん、完全母乳で育てたいお母さんもいらっしゃるでしょうし、いずれにせよお母さんの意思を尊重してサポートしてくれる体制は大事だと思います)
麻酔分娩の出産レポ:分娩時間4時間半の超安産でした
以下に分娩中に記した出産レポを共有します。
(分娩中に逐一メモができたのも麻酔分娩のいいところだと思います。笑)
※11月8日の計画分娩だったので、11月7日に入院し、11月13日(産後5日)に退院しました。
以下メモ
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11/7(日)
特に問題なく予定どおりの入院となった。
16時頃診察。
子宮頸管が1cm程度まで短くなり、出産のコンディションはだいぶ良さそうとのこと。明日は朝と昼が出なく空腹との戦いであるため、食べられる21時までおやつをたくさん食べる。
11/8(出産日)
6時半 LDR入り
※LDR:Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)を略した言葉。
陣痛から出産後約数時間同じ部屋で過ごすことができる場所なので、移動時の負担がありません。
7時頃 促進剤等の点滴準備
7時20分頃 バルーン入り(痛みは特になし)7時半頃 抗生物質服用
8時22分 麻酔テスト注射、カテーテル装着
8時27分 麻酔少量追加 ※左足のみ反応あり
8時半頃 陣痛促進剤投与開始 ※以後30分毎に1h毎の促進剤量増やす(12時半マックス)
9時過ぎ 生理痛のような鈍痛(5~10分おき)が来たが、余裕はある。テスト麻酔が効いてるからだと思われる。
11時10分頃 診察、バルーン抜け、子宮口3センチ
12時40分頃 子宮口5センチ弱、お腹だけでなく、腰にも鈍痛くるようになる。呼吸に集中しないとしんどい感覚
⇒麻酔追加投与依頼(5cc、5分後+5cc)
※ここから分娩時間のカウント開始※
13時半 お小水カテーテル装着、子宮口は変わらず5センチ程度。陣痛の感覚は2,3分おきに二山くらい。かなり規則的だが痛みは全くない。
14時半 人工破水 子宮口6センチくらい
15時半 子宮口8センチ赤ちゃんが降りてくる感覚が良くわかる。圧迫感があり身体に力が入る感じ。痛みが少し伴うが前回と比べたら痛みレベルは10分の1くらい。
16時15分 子宮口全開。お小水カテーテル抜き。いきみ開始。いきんだほうが痛みが和らぐのでいきみまくる。
16時48分 爆誕!
体重3688グラム、身長53センチ、胸囲33センチ、頭囲36センチ。(でかい。)
分娩時間:4時間22分
出血量:290ml(500ml以下が正常、1000ml以上が輸血必要になる基準なので、少ない方ですね。)
麻酔投与数:3回(テスト投与、テスト後追加投与、子宮口5センチ時追加投与)
麻酔分娩の感想~メリットとデメリット~
以下は、出産直後に記したメモです。
・無痛分娩のメリットを最大限に享受できた。経産婦で、陣痛の流れがある程度把握していたので、麻酔を投与するタイミング?が把握できたからだと思われる。
・計画分娩のため、予定がずれることなく麻酔投与の処置が開始できた
・麻酔科医さんの処置が手際良かったため、痛みがほとんどなく最低限の投与で済んだ。そのため十分にいきむできる力が残っていた。(改めて麻酔をするのは、常駐のプロフェッショナル(=麻酔免許持ってる産婦人科医ではなく、麻酔科医)にやってもらう重要性を痛感。)
※産婦人科医が麻酔を投与する場合、他のお産対応が入ってしまうと適切なタイミングで麻酔が打てず本陣痛が始まってしまう場合がある(友人談)。
※適切なタイミングで投与できない事例が主に以下の2つのケースがあるとのこと。最終的な投与の判断は本人が決めるため、麻酔分娩は「投与のタイミング」という観点ではなかなか難しいとのこと(助産師さん談)。
①子宮口がまだあまり開いてないときに痛みを訴え麻酔を投与してしまい、一番痛いタイミング(子宮口7センチ~全開)で麻酔が切れてしまった(麻酔投与できる量が限られているため好きな時に好きなだけ投与できるわけではない)
②痛みをギリギリまで我慢してしまい、麻酔を投与するタイミングが遅すぎたため、子宮口全開時に麻酔が効きすぎてしまいいきむことができなくなってしまった
・お産の流れは人それぞれなので、一律にベストな投与タイミングは決まっていないが、経産婦である私の場合は、子宮口5センチ程度(生理痛の鈍痛のような痛みが定期的に発生する頃)に投与を依頼し、麻酔の効き目がある時間内で出産することができた。(私の場合、麻酔持続時間は約6時間)
・出産後は恥骨の痛み、血圧低下が見られた。立つと砂嵐が飛ぶような感覚がしばらくあった。
・麻酔分娩の場合、前日の夜からごはんが食べれないとのことだったので、出産日のお昼以降は空腹との戦いでもあった。その分水分補給がしっかりできたので脱水状態にはならずベストコンディションで出産できたと思う。
・出産後1日目は歩くと恥骨やお股の痛みが激しくあまり歩けなかったが、2日目以降は恥骨の痛みも和らぎ、スムーズに歩けるようになった(産後ガードルはさぼらずちゃんとつけるべし)
以上を踏まえると、麻酔分娩のメリットとデメリットは以下のとおりであると考えます。
以上、簡単ではありますが私が経験した麻酔分娩について書かせていただきました。
一個人の意見なので参考程度であると思いますが、少しでも迷われている方にとって助けになる情報になれば幸いです。
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