【読書感想】いままで起きたこと、これから起きること。~「周期」で読み解く世界の未来~

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【読書実践報告】2022-12-24

「いままで起きたこと、これから起きること。~「周期」で読み解く世界の未来~」

 著者:高城 剛

目次

1.この本を読んだ目的・狙い】

・未来予測を自然の摂理や社会的な視点等さまざまな「サイクル」になぞらえて分析するというコンセプトに惹かれたから

・世界に蔓延る「不安」の中、時代の「波にのる」ヒントが得られると思ったから

2.読んでよかったこと、感じたこと】

・2025年から2040年の間は、あらゆる「社会制度のサイクル」「歴史のサイクル」や「自然の摂理のサイクル」において「冬の時代」がくることの「心構え」ができた。

 ⇒ 歴史ある暦(陰陽五行、二十四節気等)のサイクル、古代中国の風水「三元九運」のサイクル(破壊と混乱)、「80年サイクル」(危機)、気候変動「ミランコビッチ・サイクル」(軌道の楕円化、公転のズレによる大寒波)等々・・

・歴史には「80年のサイクル」があると唱えた学者が多数いること、特に、ウィリアム・ストラウスとニール・ハウが唱えた『フォース・ターニング』(1997年発行)が非常に興味深い分析だった。

 ⇒ 特に、1995年から2025年までとしている「危機の時代」で予想していることが興味深かったので、引用にて共有します。

(以下引用)

(1)財政危機に悩まされたある州が、連邦税として支払った金銭への権利を主張する。これを合衆国からの離脱行為だと宣言した大統領は、差止請求権を手にする。州知事は引き下がらない。連邦裁判所執行官は裁判所命令を執行する。同じような税収に対する叛乱(はんらん)が他州でもわき上がる。国債入札は延期される。民兵による暴動が発生する。サイバー・テロリストが国税庁のデータベースを破壊する。特殊部隊に出動待機命令が降る。新たな憲法制定会議を求める声が起こる。

(2)国際的なテロリスト集団が航空機を爆破し、持ち運び可能な核兵器を保有していると宣言する。米国と同盟国は先制攻撃をかける。テロリストは米国の都市に報復攻撃をすると脅迫する。議会はテロ組織に対して宣戦布告し、家屋への立ち入りを含む無制限捜査を進める。反対派は、大統領が政治目的で危機をでっちあげていると非難する。全国規模のストライキが宣言される。海外資本は米国から逃避する。

(3)連邦予算は行き詰まり、こう着状態に陥る。大統領と議会は双方とも妥協せず、ほぼ全面的な政府機関閉鎖の引き金を引く。大統領は非常事態権限を宣言し、議会は大統領の権限を無効化する。ドルと国債は暴落する。大統領は社会保障給付小切手の発行を停止するという脅しをかける。議会は債務上限の引き上げを拒否する。債務不履行の影が忍び寄る。ウォール街はパニックに陥る。

(4)疫病予防管理センターが新たなウィルス感染症の流行を公表する。感染症は人口密集ちたいに到達し、多数の死者が発生する。議会は強制的な隔離措置を法制化する。大統領は州兵に、リスクのある地域に防衛戦を構築するよう命令する。市長たちは抵抗する。都市のギャングと郊外の民兵の間で戦闘が起こる。大統領に戒厳令を求める声が高まる。

(5)旧ソ連共和国全域での無政府状態が進み、ロシアは国境地帯で軍事演習を行う。リトアニアで内戦が勃発する。交渉は不調に終わる。米外交官が誘拐され、公の場で侮辱される。大統領は救出のため兵士を空路派遣するとともに、艦艇に黒海に入るよう命令する。イランがロシアとの同盟を宣言する。金と原油の価格が暴落する。議会は徴兵制の再会を議論する。

・多数の学者が唱えている「2025年以降の下降サイクル」においては、国家間のパワーバランス、通貨、エネルギー、民族等が「多層化」「多極化」する混沌の時代になると予想していることがわかった。

 ⇒ 特に、スイスの小村(ツーク)でブロックチェーン技術関連企業が800社以上あり「クリプト・バレー」が発生していること、欧州の貴族がクリプトに資産を移すための「準備」をしている現状はびっくりした(リーマンショック直前も欧州貴族が莫大な資産をこっそりスイスのプライベートバンクに移していた)。

・覇権国の衰亡サイクルと現在のアメリカの現状が合致していることがわかった。

 ⇒ 二極化、基軸通貨の崩壊、内戦の危機、等々。

・「波に乗る」方法は、自然の摂理が支配するサイクルと、人間の欲望の「歯車」と、自分自身の「人生のサイクル」の重なりやズレを理解し見極めることにより「リスク管理や混沌の脱出」を図ること、人々のニーズと時代の波が重なりあう「世に問うタイミング」で「行動」することであると理解した。

 ⇒ あとがきに書かれていた高城剛さん自身のエピソード(バブル崩壊後でも活躍できた理由)やiPhoneが爆売れしたエピソードが印象的だった。

3.この本を読んで自分は今から何をするのか】

・「巨大帝国はいつも内部から崩壊する」という原則から、アメリカ国内の動きについて注意深くニュースを追う癖をつける

・今後、世界の多極化が予想されるあらゆる要素「通貨(基軸通貨・SDR・CBDC・クリプト・地域通貨)」「民族・人種(グレート・リプレースメント)」「人口動態」「対テロ戦争」「米国の内戦」「中国、アジアの動き」「人類の4つの平等化装置(戦争・革命・破綻・疫病)」「気候変動」についてGoogleアラートに登録し、動向をウォッチする。

43か月後には何をするか、どうなっていたいか】

・上記に関する情報収集が効率的にできるようになる

・今の時代に自分がなすべきことが明確化している

以上です。

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