【読書感想】対人関係療法で改善する夫婦・パートナー関係

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【読書実践報告】2022-11-22

「対人関係療法で改善する夫婦・パートナー関係」

著者:水島広子

目次

【1.この本を読んだ目的・狙い】

・夫婦関係の改善をしていくための客観的なアプローチを知るため

・夫婦間のディスコミュニケーションを克服していくため

【2.読んでよかったこと、感じたこと】

・夫婦関係でどのような【根本的な問題】があるのかが明確になった

⇒ 夫婦・パートナー関係は、そもそもが相当違う人同士が、もっとも近い運命共同体を形成し、さらに、限られた共有時間の中で維持していく、という性質のもの(かなり「難易度が高い作業」を毎日しているのだ!)

⇒ かなり難易度が高い作業をしている。その「関係性の構築」に手を抜くことが命取り。

⇒ しかし、本来はかなり意識してズレを埋めていく度量が必要な関係性であるにも関わらず、その【見かけ上の親さゆえに最も手を抜かれてしまう、という構造が、多くの夫婦・パートナー関係の問題の根底にある

⇒ 夫婦は相手との境界線が引きにくい。「自分とは別の独立した人格である夫・妻」という認識が不可欠

・【改善をする】ということは、具体的にどういうプロセスを踏む必要があるのか明確になった

⇒ 自分の役割期待を整理し、コミュニケーションを振り返る、感情的に納得できる「正解」を見つけることが本当の【改善】である。

・コミュニケーションの振り返り方が具体的に明示されていて、実践に移しやすいと感じた。

①お互いの「役割期待のずれ」の認識・調整

役割期待:相手にやってほしいと期待していること

「不満」として語ると・・⇒ 相手に対する「人格的な決めつけ」のように聞こえがち、相手も「自己防衛」反応を引き起こす

「ずれ」として語ると・・⇒ 「お互いが参加して作り上げる」一つの人間関係の姿が見える

相手の事情を尊重して、変わらないものを変えようとせずに「役割期待のずれ」を調整していく

(我慢をするのではなく、現実に合わせて修正をしていく)

役割の変化は、あらゆる事象で発生する。その時に生じる「役割の変化」や「価値観の相違」をフォローして、「役割期待のずれ」を調整していく作業が必要

②コミュニケーションの工夫

相手が「攻撃」と受け取らないような話し方(I メッセージ、依頼・提案

現在起こっている問題が過去の問題とすり替えられている場合

⇒ 過去を蒸し返してしまう討論になってしまう

⇒ 【現在起こっている問題】に注力して、解決にむかう努力をする

(例:前の恋人を気にしてしまうのは、現在夫から愛されているかという不安からくるもの。

愛されていると感じる状態と愛されていないと感じる状態を分析して、愛されてないと感じる状態の時はどんな時?その時の夫の事情はどんな時?といった情報を共有する、必要な対処方法を認識しておく)

・人間同士の「相互作用の力」を認識し、シナジー効果が生まれるために必要なことが明確になった

(対人関係から「力を得る」ために)

⇒ 夫婦・パートナー関係を「自分の心を映し出す鏡」として活用する

⇒ 客観的に見ればまあまあ問題なく振る舞っているのに、それに強い不満を感じるとしたら、何らかの自分の弱点が投影されている可能性が高い

⇒ 身近なパートナーに良い態度ができない=自分を大切にもできていない

⇒ 自尊心の低さという「弱点」は、DVの関係を断つことができない

 パートナーとの関係を改善することは、自分の弱点を克服することにもなる

⇒ 自分の役割期待を整理し、コミュニケーションを振り返る、感情的に納得できる「正解」を見つけることが本当の【改善】

⇒ 人間同士の相互作用の力は想像を遥かに超えるすごいもの

・このほか特に印象に残った文面

(うつ病のパートナー)

⇒ 「病者の役割」 治療や休養に専念して回復すること

⇒ 精一杯寄り添う夫、それがとても負担に感じる妻のケース(これ私と夫の状況と酷似していました・・・

⇒ 小さな変化は当たり前の「うつ病の日常」。パートナーに症状の良し悪しに一喜一憂されると、うつ病の日常すら送れなくなるんじゃないかという気持ちになり、回復のためにエネルギーを蓄えることすらできなくなってしまう

⇒ うつ病のパートナーのありのままを受け入れる

⇒ 両者がうつ病の場合 カレンダーに天気予報的にそれぞれの症状をマークで共有する(○:普通に話せる、△:簡単な話ならできる、×:話はしない方が良い)

(親の不和を子どもはそのまま受け取ってしまう)

⇒「あなたがいるから離婚しないのよ」は子どもを抱えて自立できない親の問題

⇒ 自分が親を不幸にしている元凶だと思ってしまい、親の顔色を伺う、自尊心を失う

⇒ 親の不和を見ると、子どもは「人間関係は所詮こんなもの」と受け止め、子どもの今後の人生に多大な影響を及ぼす

⇒「本当はこうしたいけど、なかなか難しいね」人間は完璧でないけども努力している存在だということを共有すべし

【3.この本を読んで自分は今から何をするのか】

・コミュニケーションの仕方を根本的に変える

⇒ 「べき論」や「モラル」で押し付けをしていた言い方から、「【私が】心の内で【感じていること】」を素直に表現する言い方に変える(結果的に長女病を手放すことにもつながる)

⇒ 攻撃するようなコミュニケーションをしない(相手の人格に不満を言う、無言の圧力等)

・なぜ「夫婦関係を改善したいのか」を常に頭の片隅に置く

⇒ 私の場合は・・

夫婦がお互い幸せな毎日を送り、心から愛し合える関係を構築したい。

それが結果的に、子どもたちの健やかなマインドを形成していくことに貢献したい。

主役として夫婦があり、私の隣に夫がいる。

この考えがある限り、夫婦関係の改善をしてく方向性を一緒に見ていきたい。

・夫に夫婦関係を改善するための、コミュニケーションの仕方について情報共有した

⇒ 私が今まで夫にしてきたコミュニケーションの仕方(モラルの押し付け等)、態度等を説明し、今後夫婦で必要なコミュニケーションのあり方(上記の内容)を情報共有し、納得してもらった。

⇒ それにつながって、お互いの考える大切なこと・価値観について情報共有をすることができた。

【4.3か月後には何をするか、どうなっていたいか】

・不毛な議論をせず、ストレスフリーにお互いの言いたいことを伝え合える関係を築く

・お互い(またはどちらかが)が感じる「課題点」が見つかった場合、上記のコミュニケーションに基づいて、建設的な議論を経て、きちんと解決に向かうプロセスが踏めるようにする

以上です。

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