【読書感想】「毒親」の正体ー精神科医の診察室からー

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【読書実践報告】2022-11-26

「「毒親」の正体ー精神科医の診察室からー」

著者:水島 広子

目次

【1.この本を読んだ目的・狙い】

・毒親との向き合い方を考えるため

・毒親についての理解を深め、自分を克服し、より良い人間関係を構築するためのヒントを得るため

【2.読んでよかったこと、感じたこと】

(アウトライン)

・水島先生の臨床経験から得られた「毒親」に関する分析がなされていた

・毒親から克服する方法を具体的に知ることができた

(詳細)

・水島先生の臨床経験から得られた「毒親」に関する分析がなされていた

⇒「毒親」認定の良い側面と副作用

良い側面:「自分が悪かった」から「親が悪いかった」という認識のシフトによる自己肯定感の向上

副作用:「毒親認定」により「絶望」することによる無力感により克服へのプロセスが踏めなくなる

⇒ どんな事情で、自分の親が「毒親」になったのかを「知る」ことが大切。これが「毒親」問題を癒していくためにとても重要な要素。

※客観的な「理解」ではなく、主観的な「解釈」してしまう人が多く、「解釈」は事態を悪化させるリスクがある。

例)○「ASDの症状」が原因であるという「理解」

  ×「私がこの行動をするとブチ切れる(私の行動が起因ではないか)」という「解釈」

⇒ 毒親を理解する「目的」は、「自分自身の心が安らかになり、自己肯定できるような「視点」を見つけること」

・愛着スタイルの分類

①安定型:健康的な人間関係を知っている。「相手の問題」と「自分の問題」の区別ができる

②不安型・とらわれ型:「相手の問題」を「自分の問題」のように解釈してしまう

※毒親の精神状態により行動が規定されるため、子どもは常に混乱。人間関係に悪影響を及ぼす

③回避型:そもそも助ける、人を頼るという概念がない

・本書での「毒親」の定義

⇒ 子どもが小さい頃から、その育児姿勢が一貫して子どもの安定した愛着形成を妨げてきた親

⇒ 親と子どもの圧倒的な力関係の差により、子どもに「親は絶対的な存在」という刷り込みを与えること

⇒ 親は重要だが、子どもの可能性を認め、助ける大人が1人でもいると、子どもの人生は大きくプラスに変わる。

・毒親のタイプ

①発達障害タイプ(ASDとADHD)

ASDAutism Spectrum Disorder/自閉症スペクトラム症):「心の理論の欠如(一般的な心理想像ができない・確固たる自我を持っていない)」「横のつながりの欠如(自身の「こだわり」や「領域」から外れた解釈や意見が入るとフリーズ・攻撃する)」

子どもにとっては「心のない言動をされた」と感じ、ひどく傷つく。

ADHD(Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder/注意欠如・多動症):「注意の部屋」が一つしかないため、「子どものこと」が「注意の部屋」に入らない(当然の子とのように思う)。思いつきで行動する。

子どもにとっては、「親に愛してもらえない・関心を持ってもらえない」「ハシゴ外された」と感じ、ひどく傷つく。

改善方法:ASDやADHDの「トリセツ」を客観的に理解して淡々と実践することで被害を最小限にする。

②不安定な愛着スタイル(不安型と回避型)

「子どもを愛す」親としての行動より、「子どもに愛される」ことを目的とした行動が基点になっているため、子どもをアダルト・チャイルドにさせる、過度にコントロールする。

改善方法:子ども周辺に安定した愛着スタイルの人と付き合う。

③うつ病などの臨床的疾患(トラウマ関連障害、アルコール依存症)

うつ病患者による子どもに対する接し方のムラ、パートナーが子どもに助けを求める等により、子どものアダルト・チャイルド化が顕著。

改善方法:主に専門的なアプローチが必要。

④DVなどの環境問題(深刻な嫁姑問題、育児に対する心の準備不足等)

家庭機能不全を埋め合わせる「ツケ」を子どもが食う。親の問題なのに子どもは「自分のせいだ」と感じてしまう。

改善方法:主に専門的なアプローチが必要。

・毒親から克服する方法を具体的に知ることができた

・毒親の子のための5ステップ

①「自分は悪くなかった」「自分は子どもとして不適切な環境で育った」と認める

※親への人格攻撃ではなく、親の言動による子どもの影響を「認知」すること

②「怒り」「混乱」を受け入れる

※吐き出す、親と対峙する等自分の納得いく行動でやる(対峙してもすぐ謝るとは限らない。そういう親だったらそもそも「毒親」にならないのだから)。

③親にも事情があったと認める

※①のステップをより確固たるものにするために大切なプロセス

※ASDタイプ等の親は、自分の「苦手」が自分の努力不足のせいではない、ということを知ることで警戒を解き優しくなる場合もある。

④親にできることを整理する

※毒親の4つのタイプのうち、どのタイプに当てはまるか分析し、子どもが治癒するために必要なアシストをしてもらう(もちろん、それが「離縁」の場合もある)。

※例えば、ASDタイプの親は「子どものために尽くしたい」と冷静に考えている親も多いので、治療費を出してもらう、一人暮らしの費用を出してもらう等。

※「愛着スタイル」に問題がある親の場合は、「振り回されない」ための環境づくりをする。

⑤現実的な付き合い方を考える

※発達障害関連は、特に傾向と対策をしっかり練れば対応可能な場合が多い。

※親を断罪するよりも、「得られるものを得る」という考え方で検討していく。

※親の治療が必要になる場合もあったり、離縁が必要な場合もある。

・「毒親」問題を「手放す」ことの意味

⇒ 毒親問題も「喪失体験」の一つにあたる(否認・絶望・脱愛着)。

⇒ 「喪失体験」を自分自身で「認知」して、受け止める。そして自分自身を「解放」することができる。

・自分自身を「ゆるす」ことの意味

アティテューディナル・ヒーリング(AH):自分の心の平和「だけ」を目的にした、心の姿勢への取り組み

⇒ 「癒し」は「自分の心の平和」。自分をこれ以上傷つけない。

⇒ 「親の言動」によって左右されていた自分の心理状態を理解し、「親の言動」は「親の問題だった」と切り離す。「自分とは関係ない」が大事!

⇒ 自分の努力によって親は良くなるという「囚われの構造」から自分を解放して、自分のために生きていくことが「ゆるし」の本質。

・不安定な「愛着スタイル」を癒していく

⇒ 「安定型」の人と関わり、健全な人間関係を学んでいく

⇒ 他人に手を差し伸べる(「自分はさておき、相手を無条件に受け入れる」というスタンスで。子育てもこの方法として有効。)

⇒ 回避型の人は、「等距離外交」がおすすめ。

※自分が思う「このくらいは誠実でありたいな」と思う姿勢であらゆる人と接触し、相手の反応を客観的に「認知」する「実験」をしてみる。

※「安定型」の人たちからアプローチがあり、健全な人間関係を学び、自分の癒しにつながる。

⇒ 自分の愛着スタイルについて素直に説明する(理解ある「安定型」の人が寄り添ってくれる)

・なぜ娘が母の「毒親告発本」をするスタイルが多いのか

①男女役割分担(女は子育てすべき、という社会の固定観念)

②母親の「愛着スタイル」の問題(母親の不安型が圧倒的に多い)

⇒ 母親が女として「諦める」ことのフラストレーションを娘に向ける

⇒ 娘が母親のだらしない男関係を見て嫌悪感を抱く

③「女」の嫌な部分のさらけ合い

⇒ 可愛がられることを重要視する女(親のえこひいきに不満に思う男性は少ない)

・毒親だと思ったら

⇒ 子どものを主体的に考え、子どもに耳を傾ける。これしか勝たん。

⇒ 自分の弱点、苦手なところ、ダメだったところを認める、子どもに素直に伝える。

・「大人になる」プロセス

⇒ 「親も完璧でないのだ」と認め、「理想の親像」から抜け出す、それに左右されない。

⇒ 反抗期をやっていい(自分の感情を素直に出す。反抗できるのは、「安心」があるから。)

⇒ 親を人間として「知る」(解釈は余計拗らせるので要注意!)

※「あなたは、癒されない中で(あるいは、自分ではどうしようもない発達障害の中で)子どもを育てたから私は苦労したけど、私はそれを反面教師にして、ちゃんと子育てをやっているよ、そうできるように努力しているよ」ということが心の中で言えれば、それで十分なのではないか。そんな時、人は「毒親」から解放された、と言えるのではないでしょうか。(引用)

【3.この本を読んで自分は今から何をするのか】

・毒親の子のための5ステップのうち④、⑤を整理しメモ書きする

・親を反面教師にして子どもにできることをメモ書きする

【4.3か月後には何をするか、どうなっていたいか】

・毒親に関する理解がだいぶ出来たので、「毒親の残像」に完全に囚われていない状態にする。

以上です。

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