【読書感想】子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと

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【読書実践報告】2022-11-29

「子どもの発達障害 子育てで大切なこと、やってはいけないこと」

著者:本田 秀夫

目次

1.この本を読んだ目的・狙い】

・子どもへの向き合い方について、多面的な視点を得るため

2.読んでよかったこと、感じたこと】

(アウトライン)

◎主に発達障害の子どもとの向き合い方が書かれていたが、定型発達の子どものみならず、大人との接し方においても参考になる点がたくさんあった。

◎ネットや巷の「育児本」では得られない視点や、「痒い所に手が届く」ようなポイントまでかなり細かくかつ具体的に書かれていた

◎「これでいいんだ」と「親としての重荷」を抱える親御さんが少しでも減るんじゃないかと感じた。

(詳細)

◎主に発達障害の子どもとの向き合い方が書かれていたが、定型発達の子どものみならず、大人との接し方においても参考になる点がたくさんあった。

⇒ 子育てでまず大前提としてあるべき姿勢は「子どもが主役」であること。

「親の都合」や「親の下心(「せめてこれくらいまでできてほしい」と考えること)」を全て取っ払ってこそ、あらゆることが改善できる(しかも親が楽になるのだ!)。

⇒ 子どものパフォーマンスに対する、親が無意識に引いてしまうライン

①理想ライン

②平均ライン

③せめてこのくらいまでライン(ここまでが「親の高望み」ライン。ここまで求められるのは苦しい)

④できるところに目を向けるライン(ここがベスト!)

勉強を教えることより 身の回りのことを教える方が100倍大事。

大人になってから自立して生活するための「生活力」が、何より大事だから。

⇒ 発達障害の人たちのイメージ(「病気」というより、「少数派の民族」)

・「みにくいアヒルの子」の「白鳥」

(「白鳥」は、巷の「アヒル」に合わせようと、必死にもがいていて、無理をしている(これを過剰適応という)。それにより二次障害が発生し、本来ある「白鳥」という素晴らしい部分を潰してしまう)

・「グレー」だけど「白」ではなく「薄い黒」がルーツ

(親は子どもに対して「グレー」と見た場合、ルーツは「白」だと考えてしまい、「白に【戻る】だろう」という「下心」が潜んでしまう。「黒」がルーツにあると考えると、勝手に「白」を期待しなくなり、子どもの負担が減る)

近視の子どもへの対応方法(症状の特徴を理解し、症状に合わせてやり方を改善したり、環境を調整する方法)を発達障害の子どもたちにも適応できると良い

⇒ 「世間一般の基準に合わせることを求めて、無理をさせてはいけない」という考えに尽きる。

子ども自身の考え方、行動を観察し、尊重する。発生しうるトラブルを親が未然に防いだり、そのトラブルが発生しない考え方、方法をさりげなくやってみる等の工夫次第で、

子どもの生きやすさ、過ごしやすさが格段にアップし、子どもの長所を劇的に伸ばすことができる。

◎ネットや巷の「育児本」では得られない視点や、「痒い所に手が届く」ようなポイントまでかなり細かくかつ具体的に書かれていた

⇒ 参考になった「褒め方」

「子どもが一番自身をつけるのは、自分が好きなこと、興味を持っていること、得意なことを褒められた時です。」(引用)

褒め方のポイントは、「親側に【下心】がないか?」(親の下心は、子どもにバレバレ!)。

子どもが褒められたときに微妙な反応を見せる時期は、その子が他人の目を気にするようになった時期。

成長するにつれて、親が褒めることに対して無邪気に喜ばなくなる。

微妙な反応を見せるようになったら、露骨は褒め方をせず、さりげない褒め方で十分。

ああ、見てくれてるんだな」と子どもが感じる程度で良い。

発達障害の子に対する褒め方は、特性を理解した上で褒めることが重要。

※ADHの子は、細かいミスに対して気にせず、最後まで達成できたことを褒めると、「なんとかなる」という感覚が身に付く、自立することができる。

※ASの子は、具体的な言葉でしっかり褒める

⇒ 参考になった「叱り方」

3種類の「叱り方」(①教えるため ②憂さ晴らし ③その場をおさめるため)

※子どもにとって効果があるのは①だけ!②は直後に素直に謝る、③は別の文脈で伝える等の工夫が必要。

「教えようとしていること」がその子の発達段階に合った課題であるか?

※数回言えば伝わり、改善できる(発達の際近接領域)。そうでなければ「まだそれを教える段階ではない」。

叱り方のポイントは、「親側が【本気】なのか?

※実は、子どもの行動を改善するためには、「行動を誘発する環境を作らない」「危ないことは体を張ってでも止める」等、叱る以外の行動で圧倒的に改善できる。

※子ども対して本気で改善させたいなら、親側がしっかり考えて工夫をする(叱ることより、環境を調整することをベースにする)。

頭ごなしに叱ることは全く効果がないのに叱るのは、親は「本気じゃない」のだ。

◎「これでいいんだ」と「親としての重荷」を抱える親御さんが少しでも減るんじゃないかと感じた。

⇒「宿題は百害あって一利なし」という考え方に感銘を受けた。

そもそも、勉強への向き合い方や子どもにとっての必要な「課題のレベル」やペースが個々人によって違うはず。

しかし、「宿題」はこのような「子どもたちそれぞれのペース」を一切無視して「画一的に押し付けている」行為でしかないからということ。

⇒ 親の褒め方、叱り方も全く問題ないのに改善できない場合は、「環境自体が悪い」場合が多い。

特に、「勉強」については、例えば、子どもたちに課されている「宿題」自体が悪い場合が圧倒的に多いらしい。

ベストな対応は、「宿題の内容を変える」ように先生に相談すること。

それができなければ、「宿題はできるところまででOKだし、間違ってもOK」!

⇒ 「ケアレスミスも実力のうち」

ケアレスミスを「叱る」のは間違い(すごいわかる!!)

難易度が上がり、キャパを超えてしまうことによる「ケアレス」だから、それを「能力・努力が欠けていること」として叱ることはナンセンス。ミスをしないでその課題が臨めるような「環境調整」をすることが先決。

⇒ ケーススタディで印象に残ったところ

・偏食は放置でOK

・結果がどうであれ、子どもが関わった程度でOK

・ゲームはやめられないことを前提にする

・夜更かしする理由は、日中にストレスを抱えているので、日中に子どもが楽しませる方法を考えるべし(そうすれば自ずと「明日のためにもう寝よう」と考えるようになる)

【3.この本を読んで自分は今から何をするのか】

・この本を読んで改めて「行動には必ず理由がある」と考えることができたので、こどもの行動をちゃんと観察し、子どもをそのまま大切にすることを続ける。

・子どもの行動に対してイライラすることがあったら、そのことについてすぐメモ書きをして、本書の行動に落とし込める方法を検討する。

43か月後には何をするか、どうなっていたいか】

・子育てがストレス10%未満で臨めるようにする(今は20%程度)

以上です。

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